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おじいちゃんのまきストーブ

ISBN978-4-86113-863-8
1,650円(税150円)

DETAIL

文:さわもり りさ
絵:もとすぎ りゅう
英訳:ハート・ララビー
発行:文屋
発売:サンクチュアリ出版
価格:1,500円+税
判型:B5判変形、上製本
頁数:32ページ
発売日:2019年10月19日
ISBN:978-4-86113-863-8 C0795 ¥1500E


人よ、森に還ろう。八ヶ岳のふもとの森で、薪ストーブをこよなく愛しながら暮らすエッセイストとアーティストの静かな語らいから生まれたお話です。

世代や血縁のつながりのない人同士が出会い、ひかれあい、「あえて選んで」つながりあい、心を寄せ合って暮らす「家族」のありようを、和英対訳の文章と、国籍を超えた作風でおおらかに描きます。




この本について

薪ストーブをこよなく愛しながら、愛犬と静かに暮らすおじ いちゃんの生活は、ある日を境に一変します。同居を始めた縁も ゆかりもない若いカップルには、やがて赤ちゃんが生まれ ます。いつの間にか、四人と一匹は、「家族」になって暮らし 始めました。

薪になる枝や幹を授けてくれる森の木々。夏の間に薪づくり に汗を流し、家の外にきちんと薪を積んで、太陽で乾かす、 丁寧な暮らし。ストーブで薪を燃やした火がもたらす暖かさ。 薪ストーブで煮込んだスープの深い味わい。血縁のない人 たちが、あえて選んでつながりあう、美しい暮らしのお話です。

推薦文
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教育学者・日本保育学会会長の汐見稔幸(しおみ・としゆき)さん
(東京大学名誉教授・八ヶ岳南麓の「ぐうたら村」村長)より、
推薦のメッセージをいただきました。

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この本を読むまで、

ストーブは、

そこでじっと炎の動きを見ていることで
人間の気持ちをじっくりと落ち着かせてくれる、
人間が発見した貴重な便利ツールだと思っていた。

しかし、ちがった。

ストーブの火を本当に楽しめる人は、
社会で身にまとった心のおごりを少しずつ捨て、

自然と一体になることや、
生活を手作りすることを楽しもうとして
生きている人なんだ、と教えられた。

子どもだけの絵本ではない。

大人こそじっくり味わえる絵本だ。

私もこんな人間になりたい。

こだわっているのは薪。

現代社会の環境問題等は、
有限な資源を人間が地球から収奪していることから
来ているのだが、

この絵本は再生可能な資源である樹木に注目させてくれる。

再生可能な範囲で人工世界を創る、
それが人間の知恵であり喜びだというメッセージが
作者から伝わってくる。

身の丈に合った人間の幸せを考えたいという人に
ぴったりの本だ。

孫といっしょに読みたい。

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汐見稔幸先生、すてきな推薦のメッセージを、
ありがとうございます。

汐見先生が村長をされている
ぐうたら村の情報です。

mail gutarav@gmail.com
web https://gutara-v.net
facebook https://gutara-v.net

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編集者からメッセージ

この絵本が生まれた舞台は、八ヶ岳南麓の森のまちです。大らかに広がるこの森に抱かれると、ここがどこの国なのかわからなくなるような感覚に包まれます。そんな感覚そのままに、この絵本は、地球上のどこの国のどの森にでもありそうな物語です。そして、本杉さんの、国という枠にとらわれない、無国籍、あるいは超国籍のお人柄そのままの作風の絵が、このお話の何物にもとらわれない自由な世界観を創り出しています。「人よ、森に還ろう」という地球からのメッセージが聞こえてくるようです。

この絵本のテーマの一つは、「選択縁(せんたくえん)」です。

地縁や血縁のつながりがない人同士が出会い、ひかれあい、「あえて選んで」つながりあい、心を寄せ合って暮らす「家族」のありようです。地縁や血縁といった「選べない人間関係」とは異なり、「加入」も「脱退」も自由。ほどよく距離があって、無理なくつきあえる、「家族や地域に代わる支え合いのネットワーク」のこと。社会学者の上野千鶴子氏が提唱する、人間関係と生きざまのありようです。この絵本の四人と一匹は、選択縁の一つのかたちです。

・・・アッと驚くような展開は何もないけれど、美しい暮らしのお話です。

この絵本の原作は、雑誌『薪ストーブライフ』(沐日社)に2013年3月から2016年1月まで12回連載されたエッセイです。

作者のプロフィール


沢森さんの自宅、薪ストーブを背に、沢森さん(右)と本杉さん

文 さわもり りさ(沢森 りさ)
1948年東京生まれ。本名細川たかみ。大学卒業・結婚・女の子誕生後、長野・パリ・金沢・山梨と移住。1991年より山梨県北杜市在住。2007年八ヶ岳南麓の知人宅で本杉琉さんと出会い、『土間犬ものがたり』(共著、沐日社2009年)のイラストを依頼。2013年アート&カルチャースペース“シュマン・デュ・ボヌール″のギャラリーと正面の壁画の制作を依頼。2015年に一冊目の絵本『きみにも、ぽっ』(絵:本杉琉、文:沢森りさ)刊行。シュマンの活動を拠点に、絵本の本読みや紙芝居など、子どもの笑顔に出会える「本の庭」を主宰。

絵 もとすぎりゅう(本杉 琉)
1956年東京生まれ。本杉 琉。現代美術家。山梨県北杜市在住。1990年以降、東京、愛知、山梨、フランス・パリにて個展を開催。アートワークを、JR新宿駅、御茶ノ水女子大付属幼稚園、渋谷西武ロフト、錦糸町西武、ホテルニューオータニ ガーデンコート、オカムラショールーム、前橋市市政100周年行事、山梨県立美術館などで開催。オンワード樫山ビル(代官山)内のイベント用にて作品を展示。絵画、ダンボールアート、小さな小屋などの造形物、住宅・店舗のデザインまで、作品は多彩。パピエ・コレ主宰。

英訳 ハート・ララビー
1967年米国ニューヨーク州生まれ。長野県小布施町在住。冬はダッチウエスト社のセコイア薪ストーブの番をし、その他の季節はその燃料を探し回ったり、玉切りしたり、割ったり、積んだりして過ごす。最近の英訳書には『Haiku: Classic Japanese Short Poems 』という芭蕉、蕪村、一茶、子規の俳句集 (2016年)、藤森照信氏・藤塚光政氏の『日本木造遺産 千年の建築を旅する 』(2017年)、鈴木博之氏の『庭師 小川治兵衛とその時代』(2018年) など。

Hart Larrabee
Born in New York State, USA, in 1967. Lives in the town of Obuse in Nagano, Japan, where he spends winters tending a Dutchwest Sequoia wood stove and the rest of the year foraging for, bucking, splitting, and stacking fuel. Recent translations include Haiku: Classic Japanese Short Poems, a compilation of poems by Bashō, Buson, Issa, and Shiki (2016); Japan’s Wooden Heritage: A Journey Through a Thousand Years of Architecture by Terunobu Fujimori and Mitsumasa Fujitsuka (2017); and Landscape Gardener Ogawa Jihei and His Times: A Profile of Modern Japan by Hiroyuki Suzuki (2018).


左から、沢森りささんのご主人・細川英雄さん、本杉琉さん、沢森さん、
ハート・ララビーさん、編集者の木下豊(文屋)

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